どの鑑定事務所がいい? 迷ったら…

依頼先が分からないときはどうしたら良いの?

当社でホームページを作成するにあたり、参考とするため、同業他社のサイトを拝見させて頂きました。そして、自分が依頼者になったつもりで、どの鑑定事務所に依頼したら良いかを検討してみると…。
正直なところ、迷いますよね。当社もそうですが、どこの会社のホームページも、個性はあれど、隙を見せない構成で、結局、どこにコンタクトをとるかは、直観又はフィーリングに頼るしかなさそうにも思えてきます。

ホームページの見栄えは当てになるのか?

しかし、内部の実情、すなわち、それぞれの不動産鑑定士の人となりを知る者としては、どうでしょうか。(一社)宮城県不動産鑑定士協会には60数名の会員鑑定士が所属しています。一般の方からは、不動産鑑定士は国家資格でもあるのだから、誰に頼んでも同じと思われるかもしれませんが、自分の目からシビアに見た場合、能力及び誠実さの面で信頼できると思える人はそう多くはありません。強いていうならば、自分が安心感を持って頼める不動産鑑定士は数名程度で、要領を得たホームページを作成している方もいれば、ホームページすら作成していない方もいらっしゃいます。当社では、会社の「顔」になるものとして、仕事の合間に、専門の業者と相談しながら、それなりの時間と労力を費やし、約10年ぶりにホームページを全面リニューアルしましたが、一般論として、仕事量が安定し、新規開拓の必要性を感じなければ、立派なホームページを作成したり、その更新を頻繁に繰り返したりすることに意義は見出し難いという見方もできます。つまり、ホームページの見栄えや更新頻度は、必ずしも鑑定士に求められる能力に比例するものではなく、そればかり見て判断しても、良い結果にたどり着ける訳ではないことに注意が必要です。

では、ホームページの有無や、その完成度は参考程度に留め、本当に有能な不動産鑑定士を探し当てるためには、どうしたら良いのでしょうか。私は2つぐらい、有効な方法があるのではないかと考えています。

解決法は「口コミ」と「対応のお試し」

一つは、身近な、又はこれまでお付き合いのある士業の方に、良い鑑定士はいないか聞いてみるというものです。我々不動産鑑定士は、地元の経済界に根差した仕事をしていれば、どこかで、弁護士・司法書士・税理士・宅建取引士等の方とお付き合いができ、その評判も聞こえてくるはずだと思います。また、鑑定士の知り合いがいない士業の方でも、同業の資格者の中には、鑑定士を知っている方はおり、その繋がりで評判を聞き出すことも可能です。紹介サイトやSNSで情報が溢れかえっている時代ですが、ホームページ等の一方的な情報発信では、随分と盛られている(=実像以上に過剰演出している)ことも多く、知人間の口コミ情報の方が実際には有用であったという話は往々にあることです。ありきたりの方法になりますが、鑑定士選びでも口コミを参考にしてみては如何でしょうか。なお、法人のお客様の場合、お取引のある金融機関担当者に相談してみても良いのではないかと思います。

もう一つの方法は、鑑定事務所の幾つかに当てずっぽうにコンタクトをとってみて、その反応で鑑定士を選ぶというものです。不動産鑑定士は専門職業家としてのプライドがあるため、問い合わせをしても、しつこく契約を迫ってくることはありません。また、初めてのお客様は、いわゆる「一見さん」でもあるため、その対応で、親切さや迅速性、的確に対応する能力等を推測することは可能です。お試しで、複数の事務所に、電話やメールで簡単な相談を持ち掛けてみて、そのレスポンスを横並びで比較し、これはと思える鑑定士を選択するのも一つの手となるはずです。

それでも迷ったらご相談下さい!

本来、ホームページは、自社の宣伝を積極的に行い、依頼者を呼び込むためのものですが、以上、一依頼者になったつもりで、本音も交え、私見を述べてみました。自分だったらどう見るかということで、内輪のことをやや書き過ぎたかもしれませんが、当社は、ご依頼者様の視点からも何が最善かをともに考え、そして、専門職業家としての立場から、知見や解決策等を示していきたいと考えています。その他のことも含め、何か迷いごと等がありましたら、お気軽にご相談下さい。

PAGE TOP